……気が付いたらまた半年近く放置してしまった……。牛歩ですが更新頑張ります。
さて、今回は POD 機種のお話。昨今電子シーシャとか持ち運びシーシャなんて名前で日本のVAPEショップで劇押しされているあの機種を試してみました。
使ってみた所感としては、あと一歩ではあるものの、おおむね良作。といったところでしょうか。評価の理由も含めて見て行ってもらえたらと思います。
今回も【VAPEWORX】さんのご提供でお送りします。
Table of Contents
aspire GOTEK X POD Kit
という訳で、今回紹介するのが、aspire (アスパイアー) GOTEK X (ゴーテックX) POD Kit 。お値段税込で¥1,880 也。安い!近年の aspire は結構低価格帯の POD 機種に力を入れているイメージです。
最近電子シーシャなる名称で人気を博している、新機軸の POD 系デバイス。電子シーシャとPOD型VAPEの境界線は何処……?って感じなんですけども。
推測するに、リフィル (リキッド詰め替え式) が採用されていないことなんだと思います。日本国内で販売されてたら Juul だって電子シーシャ扱いなんでしょう。何を隠そうこの GOTEK シリーズは使い切りタイプの POD が販売されているんです。日本国内の VAPE ショップのオリジナルなんですけどね。
まぁ、このブログでリフィルできない POD なんて扱ってもしょうがないと思ってたんですけど、今回の GOTEK シリーズはなんとリフィル可能な POD が標準付属。まぁ電子シーシャなる販売方法は日本独自のものというか、国内でのイメージ戦略的な部分もるんでしょうか。
内容物はこんな感じ。
- GOTEK X 本体
- POD
- 充電ケーブル
- マニュアル
- WARRANTY カード
外観
それでは外観見ていきましょう。
本体はプラスチック成型でクリアボディを採用。POD どころか基盤まで丸見えです。中心が窪んでいる独特な形状は、良い感じに厨二心をくすぐります。ガンメタルカラーとかあったらカッコ良さそうなんですけど、こちらのラインナップは全てクリアボディーです。
カラーバリエーションは、クリアー、ブラック、ブルー、ピンク、イエロー、グリーン、オレンジ、バイオレット、ラベンダー、アンバーのなんと驚異の全 10 種類。
正面には、aspire と GOTEK X POD Kit のロゴがプリントされています。ロゴのすぐ下はハニカム状の溝が。滑り止め的なやつなんでしょうか。
左側にはストラップホルダー。無段階でくるくる回ります。見た目通りとても軽いので、ネックストラップとかつけて首から下げるのもよさそうです。
底面には充電コネクターとスライド式のエアフローコントロール。エアフローコントロールは無段階で調節できますが、体感できる範囲はかなり狭めでした。
因みに、フルクリアボディってことで接点とかも外から見えたりします。リキッドが漏れたり滲んだりしたらすぐに分かるので、メンテナンスも楽です。
本体スペック
続いてスペック一覧です。
サイズ | 81.5 mm x 47.6 mm x 19.8 mm |
バッテリー | 650 mAh |
重量 | 52 g |
モード | 固定出力 |
出力 | 3.6V(固定電圧) |
充電出力 | 5V / 0.5A |
充電ポート | Type-C |
うーん。こう見ると結構物足りない感じがします。
コンパクトさ、という面でも他社製品と比べるとそこまでではないですし、電池容量もかなり心もとないです。そして何より、充電出力がなんと 0.5A 。急速充電とまではいかないにしても、せめて 1A はあってほしかった……。
あくまで入門機というか、それこそ電子シーシャ的な扱いなんだとは思うんですが、私みたいなヘビーユーザーからすると、このスペックではこれ 1 台のみの運用は難しいです。まぁ昨今の POD 型機種の中では、かなり抑え目な価格になっているので、その辺とトレードオフな感じなんでしょうか。
POD
続いて POD の方。
一般的な POD デバイスと比べるとかなり大柄。オールクリアブラックなので、リキッドの視認性も抜群です。
コイルユニットの位置はここ。ここで熱されたリキッドが気化して口まで上がってくる訳なんですが……。一般的に VAPE ではミストの発生源、つまりコイルと口が近い方がおいしいとされています。これはまぁ
リキッドチャージは側面下部のここ。シリコンカバー且つ口も大きめなので、リキッドはかなり入れやすいです。
マウスピースは一体成型なので変更はできません。
底面は接点とマグネット、通気口。表裏の表記がないことからもわかる通り、どちらの向きで本体に入れても認識してくれます。マグネットもかなり強く、すっ飛ぶこともなさそうです。
因みに単体価格は 2 個セットで税込み¥1,380 。
スペックはこんな感じ。
リキッド容量 | 4.5 ml |
コイル抵抗値 | 0.8 Ω |
エアフロー | ボトムエアフロー |
リキッド容量が驚異の 4.5 ml 。これは RTA だと 28 mm 径の爆煙モデルに匹敵します。こういうのね。ましてこの高い抵抗値のコイルなので、丸一日どころか人によっては二、三日はノーチャージで行けるんじゃないでしょうか。これはすごい。
吸ってみる
使い方はもうリキッド入れて本体に POD セットして吸うだけ。
ボタンも何もない吸うだけタイプです。
吸ってみた感じは意外と好印象。
コイルと口までの距離が遠い恩恵なのか、かなりまろやかなミストです。笛鳴りがする、みたいなレビューもあったのですが、私が吸った限りではそんなことはありませんでした。スピットバックはもちろん皆無ですし、口当たりもまろやかになるので、個人的には結構好きです。
味に関しては、だいぶマイルドにはなっちゃうんですけど、ここは先述の通り、構造上仕方ないのかなと。なので、どうしてもリキッドは選びます。
甘さは結構ガツンとくるので、バニカス系のリキッドとか入れると結構良い感じです。
数週間これだけで生活してみたんですけど、正直な話、私みたいなVAPEヘビーユーザーはこれだけだとかなり厳しいです。
やはりバッテリー周りが、特に充電に時間がかかるのがかなり煩わしく感じます。それ以外に特に欠点らしい欠点が見当たらないのが余計に惜しい。
POD の保ちに関しては、大体 2 回 〜 3 回フルチャージで寿命って感じでした。バニカス系のリキッドを使っていたことを加味しても充分保ってくれている印象です。
総評
という訳で、aspire から GOTEK X POD Kit をご紹介しました。
電子シーシャという新ジャンルを確立し、VAPE 初心者向けの商品ではあるんですが、個人的には経験者のサブデバイスの方が合うのかな、と思いました。
充電速度とバッテリー容量の貧弱さがどうしても足を引っ張っている印象がどうしてもぬぐえない……。特に充電速度に関してはかなりネックです。
昨今どの電子機器でも 2A 以上の急速充電がマストになってきている中で、1A もないっていうのは、かなり弱点になっている気がします。せっかく Type-C 端子なのにその恩恵が全くないって言うのもちょっとなぁ。
メーカー側的には、バッテリー容量が少ないから充電速度は遅くても他のデバイスと結局遜色ない感じになるからーみたいな理由なのかもしれませんが……。
どっちにしろ充電に時間がかかることはストレスにしかならないので、そこだけはいただけないと思います。
とまぁ、かなり酷評気味にはなってしまってはいるんですが、個人的にフレーバーの立ち方とかリキッド容量が豊富な所とか、かなり評価できるポイントは多々あるんです。
特にPODがかなり優秀で、漏れどころか滲みすらほとんどなく、コイルが焦げるまでメンテナンス一切なしで使いきれたのには結構感動しました。
と、そんなこんなで、ちょっとした外出用のサブデバイスとして、安価な POD 型 VAPE をお探しの方、ご一考ください。
VAPEWORX さんの商品ページはこちらから。