今回は POD 機種。昨今ビギナーから上級者まで、幅広いベイパーさんをして「とりあえず買っとけ」と言わしめているあの POD が VAPEWORX さんにもついに入荷しました。はてさて本当に“買い”なのか。その辺含めて見ていってもらえればなと思います。購入元は【VAPEWORX】さんです。
Table of Contents
aspire Minican+ POD Kit

というわけで、今回紹介するのが aspire (アスパイアー) Minican+ (ミニカン+) Pod Kit 。お値段税込で¥1,650 也。
こちらのミニカンプラスは、2020 年に aspire 社からリリースされた超小型のPOD 機種、Minican (ミニカン) のマイナーチェンジ版になります。プラスじゃない方のミニカンは実機を見たことがないので、データ上での比較になりますが、ざっくり紹介するとサイズが大きくなってバッテリー容量が増えた位なもの。なので詳細は割愛。

内容物はこんな感じ。
- Minican + 本体
- POD 1 個
- マニュアル
- 充電ケーブル
- ネックストラップ
外観

外観です。
クリアパーツの外装で内部の基盤が透けて見える、平成初期のゲーム機を思い出させるデザイン。ぱっと見の安っぽさはあるんですが、実際に触ってみると意外に作りがしっかりしていて驚きました。
本体素材が PTCG とのことで、見た目の割に傷にも強い頑丈なボディーの持ち主。

カラーバリエーションは “RED” “ORANGE” “BLACK” “BLUE” “GREEN” “CLEAR” の全 6 色。

本体正面は “aspire” と “minican +” のロゴが。これは表面にプリントされているんじゃなくて、内部の基盤を覆っているカーボン調のシートにプリントされています。

裏面はこんな感じ。カーボン調シートの面積が減って、内部の基盤が露出してます。ちなみにインジケーターランプはこちら側にあります。

側面には充電ポートとストラップホール。普通にストラップ付けてもいいですし、ネックストラップがついてるので、首からかけるも良し。

POD との接地面はこんな感じ。中心にある金色のポッチが接点、対角線上にある銀色のパーツは POD を固定する用のマグネットです。
スペック
スペックはこんな感じ。
バッテリー | 850 mAh (内臓バッテリー) |
出力 | 3.7 V (固定電圧) |
サイズ | 縦:75 mm × 横:40 mm × 幅:15.8 mm |
充電出力 | 5 V / 0.5 A |
充電端子 | Type-C |
とまぁ価格とサイズ感を鑑みてもとても優秀なスペック。似たような形状に Uuwll の Caliburn KoKo とか、nevoks PAGEE とかがありますが、その辺と比べても若干厚みはあるものの似たようなサイズ感。ただ滅茶苦茶安いのでそんな些細なことは気にするような問題ではないです。
使っていて気になったのが充電速度。表記の通り 500 mA での充電と極端に遅いです。バッテリー容量がなまじ一般的な価格帯の POD 機種と同程度にはある分、充電速度の遅さが際立ってきます。価格のために犠牲にした部分ではあるんでしょうけど、これはちょっと使いずらい点ですかね。
POD

で。こちらがミニカンプラスの POD 。価格は 2 個入りで税込¥670 。安い。同じく2個入りで販売されている ZERO 系の POD のほぼ半額。交換用 POD も 1,000 円を切る単価で売られるとなんかもうここまできたのかって感じ。

POD の形はこんな感じ。横幅を狭めた ZERO POD って感じが近いかも。透明感の強いクリアカラーのおかげでリキッドの視認性は抜群です。

裏面はこんな感じ。本体側と同じく、中心にある 2 ヶ所が接点、対角線上の 2 か所が POD 固定用の磁石です。リキッドのチャージポートもここ。シリコンの蓋タイプのやつです。

スペックはこんな感じ。
容量 | 3ml (minican 用 POD は 2 ml) |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
抵抗値 | 0.8 Ω / 1 Ω / 1.2 Ω |
3 ml のリキッド容量と抵抗値も 3 種類から選べるっていう、低価格ながら超優秀。
使ってみる

使い方はバカほど簡単。
POD にリキッド入れて本体に装着して吸うだけ。ボタン類も何もないので、電源の ON / OFF とか出力の変更とかもありません。
インジケーターランプは白色の単色ランプで、ベイピング中と充電中、各種エラーの時だけ光ります。電池残量の確認も出来ず、電池残量がになったタイミングでベイピング中に点滅します。
味に関しては、まぁ美味しいかな、って感じです。特段美味いとかでもないんですけど、全然普通に美味しい。というかこの価格でこれだけフレーバーを感じられれば誰が文句付けられるんだろうかってレベル。
リキッド漏れに関しては、今のところほとんどありませんでした。もちろん POD の底面からリキッドが滲みはするんですが、本体側までビチャビチャになるようなことにはなってないです。
一週間くらい使い続けてるんですけど、そこそこの頻度で負圧感知が正常に稼働せず吸っても通電されなくなることがありました。都度 POD を抜き差しすることで一応の解決にはなるんでが、ちょっと頻度が高すぎます。まぁ安いし解決法も簡単なので、全然許せちゃう。
後、前回紹介した MOMO NO ENERUGI を入れてみたところ、1 POD 吸い切るくらいで焦げました。別の POD に HEISENBERG を入れてみたら一週間経った今でも超元気なので、リキッドの相性は如実に出そう。
eGoPOD とどっちがいい?
今回のミニカンプラスの対抗馬になりそうなのが、Joytec 社のeGo Pod 。どちらも低価格帯の POD 機種で、ボタンレス。操作の必要がなく吸うだけで使える入門用的なデバイスです。
両者の違いを比較するとこんな感じ。赤字のところが優れている点です。
Minican + | eGo POD | |
---|---|---|
本体価格 | ¥1,650 | ¥1,980 |
交換用 POD 価格( 1 個あたり) | ¥335 | ¥286 |
リキッド容量 | 2 ml / 3 ml | 2 ml |
形 | カード型 | チューブ型 |
ストラップホール | あり | なし |
出力 | 固定 | 固定 |
ベイピング | 負圧感知 | 負圧感知 |
バッテリー容量 | 850 mAh | 1,000 mAh |
充電ケーブル | Type-C | Micro USB |
POD 抵抗値 | 0.8 Ω / 1 Ω / 1.2 Ω | 1 Ω ( AST 鋼) / 1.2Ω |
使っていく上でのコスパ的な話は、両者ほぼ変わらず。POD の耐久値的には eGo POD の AST 鋼コイルの 1 Ω POD に軍配が上がりそうな感じ。ミスト量とかもほぼ変わらない印象です。
後はもうカード型かチューブ型かで決めちゃっていいと思います。実際どっちも使ってみてそのくらいの違いしか感じませんでした。
総評

というわけで、aspire の Minican+ POD Kit のご紹介でした。
安くて軽くてコンパクト、電池の容量も申し分なし。そして何よりちゃんと味がして美味しい。と一見火の打ち所のない最強サブ機のような感じもしますが、充電速度の問題と通電不良が結構尾を引いている感じがします。
ただまぁ、これはみんな買っちゃうわなって納得できるようなデバイスです。私が挙げた不満点も、言わば「普段から VAPE を使っている」人間から見た不満点です。初めて VAPE に触れる人にとってはそこまで大きな問題ってわけじゃないと思うので、ベイパーさん達がこぞって初心者におすすめする理由もわかるってもんです。安いしね。
てな感じで、安くて手軽で美味しい POD 型機種、お探しの方はご一考ください。
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