今回はちょっと趣向を変えて、雑記を書いてみようかなと。今まで【VAPEWORX】さんのご協力の元、ひたすらに商品レビューしてきた私ですが、自分の経験則と周りの友人達の反応から「実際 VAPE ってどうなん?」って話をちょっとしてみようと思います。

タバコと比べた時のメリット・デメリット

昨今の増税から、タバコを止めようかな?なんて薄々考えてる人も多いんじゃないでしょうか。そんな時に話題に上がるのが電子タバコ。紙タバコと純粋に比べた時、私が感じるメリットが大きく分けて以下の 3 点。

匂いがつかない

これが最も大きいメリットだと思います。

匂いがつかないってことは、つまり部屋の中や車の中でも遠慮なく吸えてしまうということ。なんならタバコを吸わない人のそばで吸ってもそんなに嫌がられないことが多いです。

タールが発生しない

これもすごく大きくて、家で吸ってても部屋の壁が汚れないんですね。以前住んでいたアパートを退去するときに馬鹿みたいな修繕費を請求されたことがあったんですけど、そんな面倒とはもうおさらばできます。

美味い

これ。これなんです。タバコにはない味のバリエーション、使うアトマイザーやコイルによって生まれるフレーバーの立ち方の違い、こんな感動は VAPE 以外では味わえないんです。

で、デメリットなんですけどこれは大きく分けて 2 点。

手間がかかる

これが 1 番の難関。口に咥えて火をつけるだけですぐ吸える紙タバコと最も違う点です。都度コイルを交換したり、液漏れの対策をしたり、何より充電が必要だったり。そういったメンテナンスが必要になります。まぁこの辺は iQOS とか glo とかの加熱式タバコにも近しいかなと思います。

甘い

そう、甘いんです。VAPE のリキッドってそもそもの主成分が甘いので、どんなに頑張っても全く甘くないリキッドというものは理論上存在しないんです。紙タバコって、食後とか飲みの席とかでも吸うと思うんですけど、そういったシーンにはマッチしずらかったりします。

VAPE を始めても禁煙できるわけじゃない

いきなり生々しい話をしますが、禁煙したいから VAPE を始めるのは結構悪手だったりします。よっぽど固い意志がないと難しいっていうのが結論です。

確かに最初はほぼ紙タバコを吸わなくてもなんとかなったりするんですが、不思議と気がついたらタバコ吸ってます。まぁ理由は至極簡単な話で、ニコチンが摂取できないから。現に私はニコチンリキッドを使うようになってからようやくタバコをやめられました。

日本の法律では国内のニコチン入りリキッドの販売、譲渡が禁止されています。VAPE でニコチンを摂取するためにはニコチン入りのリキッドを個人輸入するか、プルーム・テックのカプセルを流用するか。実質この 2 択な訳です。

なので、日本国内で流通しているもののみで VAPE を続ける場合、せいぜいが減煙止まりになる可能性の方が高いと考えていいです。

紙タバコをやめて VAPE だけにしたいなら

紙タバコをやめて VAPE だけにしたいなら、ニコチンを体に入れる手段を用意する他ないです。我々ニコチン依存症の人間が、ただノンニコチンの VAPE を吸うようになっただけで楽に禁煙できるなんて虫のいい話はないんです。

逆に言えば、ニコチンを VAPE で摂取できるようになればほぼ確実に紙タバコから卒業できます。

おすすめはニコチン入りのリキッドを使うこと。プルーム・テックのカプセルを使う形でもいいんですが、ニコチンリキッドを使う方が安上がりになったりするので。それにカプセルの味とリキッドの味が混ざっちゃって、美味しく無くなっちゃうこともあったりします。

あくまでも VAPE は趣味

VAPE を始めるにあたって、禁煙を理由にするのは絶対に向いてないです。それより趣味とか興味関心で始める方がもっと楽しめると思います。そう、あくまで趣味。たとえ禁煙目的でも、VAPE が趣味になっちゃえば、禁煙とは別ベクトルで長く楽しめる “遊び” になります。

VAPE を長く続けられる人って、

  • 細かい作業が好きな人
  • 甘いものが好きな人
  • 機械いじりが好きな人
  • ガジェットとかホビーが好きな人
  • 車やバイクが好きな人

みたいな人が多いです。この辺に当てはまる人は初めてみることをお勧めします。

逆説的に、細かいことが苦手な人とかは全然続かないことが多いです。

VAPE がいくら簡略化できても、絶対にパーツ交換とかメンテナンスが必要になってきます。その辺がネックで続かない人は続かない印象。VAPE は火をつけるだけで済むタバコと違って手間のかかるモノなのです。

予算は?

ピンキリ。

この一言に尽きます。

全くのゼロからの場合、全部含めると初期コストが安くて5,000 円程度

大体の計算としては、リキッド 60 ml で 3,000 円。安く買える POD 型 VAPE が大体 2,000 円〜 5,000 円程。その他交換用コイル等の消耗品を随時買い足していく形になります。

ちょっと基礎的な話になりますが、VAPEには大きく分けて 2 種類の系統があります。

  1. MOD と呼ばれる本体とミストを発生させるアトマイザーを組み合わせて使うタイプ
  2. 小型で面倒な操作の少ない POD 型機種

前者の場合、初期コストはしっかり高くなるものの、自分でコイルを交換する RBA タイプのアトマイザーを使えば手間はかかかるんですが、ランニングコストは大幅に下がります。
逆に後者の場合は、手軽に使えて初期コストは抑えられるものの、消耗品を買い続けなければならないので、ランニングコストはややお高めになります。

そういえばよく 60 ml のリキッドがタバコに換算すると大体 30 箱程度とされていますが、これは吸引回数を基にタバコと比較したデータです。ところが、VAPE は発生するミストの量を結構自由に調節できたりします。

つまり使用するデバイスや環境によってかなり誤差の出る計算だ、ということなんですね。それ以上に、 VAPE はタバコよりも吸える環境が多いし、タバコみたいに火を付けるたびにやめ時があるようなものでは無いので、あくまで概算だという事を念頭に置いた数値だということが大前提。

ランニングコスト

で、実際使っていく上でランニングコストどうなん?って話になるんですけど。

POD 型の VAPE を使う場合、消耗品に当たるのがリキッドとコイル。コイルは大体 5 個で 1,500 〜 2,000 円。リキッドが 60 ml で 3,000 円。

リキッドを月に 1 本吸い切るとして、コイルは月で 1 〜 2 個。って感じで合計すると月 3,500 〜 4,000 円程度がランニングコストとして発生するわけです。

何を買えばいい?

これに関しては本当に、個人的な志向と予算と相談して好きなのを買え!としか言えないんですが、個人的におすすめしたいのが POD 機種です。理由は単純で、先ず安くて簡単、そしてこれから先 VAPE を続けていくってなってもあれば絶対使うタイプのデバイスだからです。

ということでお勧めは PAGEE POD kiteGo Pod Kit の 2 機種。

PAGEE POD kit

この機種の特徴は POD 型なのに出力が変えられることとドリップチップが変えられること、そして薄いこと。出力が調整できるので、ミストの量や味の細かい調節ができます。

本体価格は 3,980 円で、交換用コイルが 5 個セットで 1,430 円。私の使用感では、コイル 1 個で大体 40 ml から 90 ml 程度のリキッド消費に耐えてくれます。

さらにこいつはドリップチップを交換できます。プルーム・テックカプセル対応のドリップチップに交換することで、手軽にニコチン補給も可能です。

詳しいレビューは下記から。

eGo POD kit

続いてのこの機種の特徴は、とにかく安いこと。操作もこれ以上ないくらい単純で手間もほとんど掛からないデバイスです。更に 10 ml のリキッドが付属したスターターセットもVAPEWORX さんから販売されていたりもするので、とりあえずで買ってみるなら eGo POD が最適解です。

本体価格はなんと驚きの 1,980 円。交換用の POD は 5 個入りで 1,430 円。私の使用環境だと体感 1 POD で30 ml 〜 50 ml 程度のリキッド消費に耐えてくれます。

ただしこの機種はドリップチップの交換には非対応なので、プルーム・テックのカプセルを流用することができない点に注意。

詳しいレビューは下記から。

総評

ってなわけでここまで VAPE を始めるにあたっての注意点とおすすめのデバイスの紹介をしてきました。最近 “禁煙に VAPE は最適“ だ的な記事を散見したので、決してそんなことないぞっていう話をしたかったわけです。

でも趣味としてはとっても充実できるカルチャーだと思うので、趣味を探しているそこのあなた!VAPE はじめてみませんか?


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