秋も深まってきてまた一段と寒くなってきました。そろそろコートを出そうか迷っています。

こんな寒い日の休日は1日家に篭って爆煙もいいかな、とかぼんやり考えていたら、我が家にこんな物がやって来ました。早速レビューしたいと思います。今回も【VAPEWORX】さんからのご提供になります。

OUMIER WASP NANO S Dual-Coil RDA

というわけで今回は、OUMIER (オーマイアー) WASP NANO S Dual-Coil RDA (ワスプナノS) 。お値段は¥3,300 (+Tax) 。相変わらずお安い。 

いやー WASP NANO シリーズも着々とメンバー増えてきてますね。今回の WASP NANO S は、1番最初に登場した初代 WASP NANO の正統進化。シルエットは初代そのものですが、その実結構進化していたり?

内容物はこんな感じ。

内容物
WASP NANO S Dual-Coil RDA 本体
コイルジグ
フューズドクラプトンコイル 2個
510ピン 1個
− ドライバー
イモネジ 2個 / O リング
デッキ固定用ネジ 1個
マニュアル

スペックはこんな感じ。

サイズ 25 mm × 30 mm
エアフロー サイドエアフロー
リキッドチャージ トップフィル
ドリップチップ 810

なんと25mm 径。NANO とは……?

外観

外観です。

カラーバリエーションは “BLACK” “GOLD” “SS” “BLUE” の全4色のラインナップ。全てクリアカラーです。今回は “BLACK” カラーのものを頂きました。今回はいつもの WASP シリーズのウルテムっぽいカラーは今回ラインナップされてないのかな?

 

これは朗報です。ついにドリップチップが別体設計になってます。ぱっと見違和感が無かったので、今回も固定なのかなと思ってたんですけど、試しに引っ張ったら取れました。ただ、O リングがMOD側についているタイプなので、他のドリップチップをつける場合は物を選びますが、交換可能になったという事実は大きいかと。 

トップキャップは対角に2個ずつ、計4個の横長のエアホールが。一応調節はできるみたいですが、全閉にはできませんでした。この辺は元のシングルコイル版の WASP NANO と一緒ですね。

キャップには特に切り欠き等は付いておらず、O リングで留まっているだけなので、多分リキッドで湿ってくると MOD から取り外しにくくなるかと。

ボトムにはいつものスズメバチマークが。コンタクトピン以外にデッキ固定用のネジが嵌まっていました。

 ぱっと見では初代の WASP NANO との変更点はそんなに無さそうに思ったのですが、その実エアホールが2個穴になっていたりドリップチップが交換式になっていたりと、着実に進化を感じさせるデザインになってますね。先にも書きましたが、シルエットは殆ど初代と同じなのに全然別物です。

デッキ

デッキです。

ある種お決まりの、というか、これぞ WASP NANO って感じのデッキですね。

コイル固定用のイモネジの位置が独特ですが、中心のイモネジと、対岸の端っこのイモネジで1つのコイルを固定する感じになります。形状的に中心のポストにコイルの足を差し込んでからじゃないとビルドするのすごくめんどくさくなりそう。

結構ウェルが深いのでスコンカーでの運用もバッチこいって感じです。

ビルド

それではビルドしていきます。 

今回は付属のコイルを使うことに。以前 AUGVAPE DRUGA 2 RDA をレビューした時に、この手のアトマイザーはクラプトンで炊いた方が美味しいということを痛感したので、付属品として付いてくるなら今後も使っていきたいと思います。

付属のクラプトンコイルは内径3mm、5巻の物が2個。焼き入れ前の MOD 読みで 0.15 Ω 、焼き入れ後の最終抵抗値は 0.2 Ω でした。

さて、ビルドの所感ですが、ちょっと難しい部類のアトマイザーかなと思います。

コイルのセットそのものには別段つまずくような所は無かったのですが、兎に角コットンを詰めるのがやりにくい。写真の通り2個のコイルの穴が若干ずれての1列になるので、コイルとコイルの隙間がかなりシビアに。なのでピンセット必須ですし、コットンをふわっとさせるのもなかなか難しい。

慣れてしまえば多分どうということも無い問題だとは思うのですが、コットンワークの難易度が高いなって印象です。 

エアフローの穴は平行に真っ直ぐ空いているので、コイルの位置は若干低めにセッティング。エアフローから真っ直ぐ覗いて、コイルの中心がギリ見えないくらいにしています。

吸ってみる

最終抵抗値が 0.2 Ω 、3.7 V 付近で吸ってみます。

あー、これ美味いです

私は無印の WASP NANO を使ったことが無いので実際のところは知らないのですが、無印当時のレビューではエアーが軽すぎる、つまりエアーの流入量にミストが負けているという評価をよく目にしました。実際今回の WASP NANO S もエアーはめちゃくちゃ軽いんですが、デュアル仕様ということもあり、それに見合ったミスト量を作り出してくれています。2、3回吸っただけで部屋の中が薄っすら曇ってきました。すごい。

今回は付属のクラプトンコイルで組んだからこそ、みたいな所も無きにしも非ずですが、単線でビルドする場合は、いい感じにコットンでデッキ面積を圧迫できれば十分美味しく吸えるポテンシャルを持っていると思います。ただまぁ、やっぱりこの手のドロースカスカ系にはクラプトンコイルを使うのが1番なことは変わりないのかと。

ちなみにエアフローの調節も若干だけできることはできるのですが、体感できる違いは殆どありませんでした。

総評

と言うわけで、OUMIER WASP NANO S Dual-Coil RDA のご紹介でした。

いや、これ存外いいアトマイザーだと思います。初代 WASP NANO で問題視されていた味が薄いという弱点を、サイズアップという犠牲を払いつつもデュアルコイルにするという手法で上手く改善しているな、と。

個人的にデュアルコイルの RDA ってコイルのセッティングが1番の鬼門だと思ってるんですが、その点に置いて今回の WASP NANO S は凄くハードル低いです。正直過去1組みやすかったまであります。デュアルのRDA 1台目に持ってこいなんじゃないでしょうか。

まぁ、その後コットンワーク問題が待ち受けていることは目を瞑っておきましょう。

あとはクラプトンコイルを試してみたい方にもお勧めです。というのも、やっぱりこのシリーズのアトマイザーはどうしてもクラプトンコイル前提に設計されている感じがあります。おあつらえ向きにそれっぽい抵抗値のクラプトンコイルも付属しますし、実際に単線ビルド

と吸い比べて違いを体感するにはいい選択肢だと思います。価格も抑え目ですしね。

といった感じで、デュアルコイル初めての方、クラプトンコイルを試してみたい方はご一考あれ。

OUMIER WASP NANO S Dual-Coil RDA