今回は dot AIO の互換機カトマイザーのお話。
今や BORO デバイスと双璧をなす存在になりつつある dot AIO の互換カトマイザー。今回の PANDORA DOTRBA はその名の通り、”あの” RTA を継承したちょっと面白い製品になっています。
使ってみた感想としては、イロモノ枠かと思いきや、ちゃんと互換機として運用できる。ただしリキッド漏れに注意ってとこです。そのへん含めて見て行ってもらえればと思います。
今回も【VAPEWORX】さんにて購入しました。
Table of Contents
YachtVape PANDORA DOTRBA
という訳で今回紹介するのが、YachtVape (ヤクトベイプ) の PANDORA DOTRBA (パンドラドットRBA)。お値段税込みで¥6,500 也。
最近おなじみの商品になりつつある、dot AIO シリーズの互換カトマイザー且つ、先に登場した MTL RTA のエアフロー技術を継承した斬新なアイテムです。
内容物はこんな感じ。
- PANDORA DOTRBA
- エアフローパーツ
- チムニーパーツ
- イモネジ / O リング類
- コイル
- ドリップチップ
- マニュアル
- 510 アダプター
カトマイザーの単体販売にドリップチップが付属しているという……何とも不思議なセット内容ですが、まぁ貰えるならそれに越したことはないってことで。
スペックはこんな感じ。
リキッド容量 | 2.5 ml |
エアフロー | ボトムエアフロー |
エアフローコントロール | ピン交換式( 8 パターン ) |
このタンクのサイズ感でリキッド容量がなんと 2.5 ml 。これだけ入れば文句なしです。
外観
外観です。
YachtVape の同じ名前を冠する PANDORA RTA を思わせるようなエアフローコントロールパーツが特徴的な、dotAIO 互換カトマイザーにしては割と情報量の多い見た目してます。
パーツ構成は、チムニー、トップキャップ、タンク、チャンバー、デッキ、エアフローパーツの計 6 点。
本体上部はこんな感じ。
チムニーパーツの先端にある窪に 510 アダプターの突起を合わせて回すことで、タンクとチムニー、チャンバーがそれぞれ取り外せます。
今回は ”MTL” ”RDL” の2タイプ対応ということで、チムニーも内径の広いものと狭いものの 2 種類から選択できるようになっています。
正面には PANDORA RTA でおなじみのリボルバー型のエアフローコントロール。中心には六角穴が開いています。
裏面には YachtVape のロゴが。
こちらも MTL 用と RDL 用の2タイプから選択できます。
MTL 用のエアフローピンは、0.8 mm, 1.0 mm, 1.2mm, 1.5mm, 1.8mm の 5 パターン。RDL 用のエアフローピンは、2.0 mm, 2.5 mm, 3.0 mm の 3 パターン。計 8 パターンから選択できます。
リキッドチャージはここ。シリコンの蓋を外して行います。
裏面はこんな感じ。
ポジピンの周りの窪みに 510 スレッド変換用のアダプターがくっつきます。
エアーの吸気はここから。エアホールがこの位置だと少々リキッド漏れが心配ですが、その実態はいかに。
エアフローピンは裏面のこのネジを緩めると交換できます。小さいのでピンセット等で取り出すのが丸いです。もう片方のネジはおそらくデッキの分解用なので、細かく洗浄する時以外は触らなくて OK 。
デッキ
デッキです。
4 ポスト、シングルコイルビルド前提の両巻き対応コイルです。
最近はもう定番になりつつあるジグポスト兼コットンポストのタイプ。この手のデッキはビルドの難易度が低く、組みやすくて結構好きです。
チャンバー内はこんな感じ。
ビルド
ビルドです。
今回もカンタル 26 G を内径 3 mm で 6 ラップのいつもの MTL セッティングでビルドしました。リキッド漏れが怖いので、コットンはちょっと多めにとってます。
コットン通してこんな感じ。
吸ってみる
では実際に吸ってみます。
エアフローコントロールは思っていたより効いている印象。
今回はエアフローピン、チムニーともに MTL 仕様のものに変更していますが、RDL 仕様でもそれなりに変化があります。dotAIO の互換のカトマイザーってドローの重さの変更が効きづらいものが多いんですが、今回の PANDORA DOTRBA はその中でも結構ドロー調節が効く方なのかなと。
味に関しても申し分なくな感じ。リキッドのフレーバーをふんわり立たせてくるようなイメージで、フルーツ系のリキッドとの相性がよさそう。
ビルドしたときはコイル内径を 3 mm で組んでたんですけど、デッキ容積的に厳しかったのか、若干イガり気味だったので、2.5 mm で組み直しました。
リキッド漏れに関してなんですけど、正直な話かなり漏れます。当初の予想ではエアホールから漏れると思っていたんですが、どうもタンクとチャンバーの隙間かチャンバーとデッキの隙間から漏れているような感じがします。チムニーのねじ止めが甘いのかなとも思ったんですけど、どうもそんなことはなく。
とはいえ、MOD 全体に漏れ広がるってほどではなく、カトマイザーの裏面がびちゃびちゃになるくらい。tita AIO とかでの使用は控えた方がよさそうな感じです。
チムニー内で結露したリキッドが出てきちゃってる可能性も否定しきれないんですが……真相は闇の中。
総評
と、そんなこんなで YachtVape (ヤクトベイプ) の PANDORA DOTRBA (パンドラドットRBA) をご紹介しました。
dot AIO の互換カトマイザーにしては秀逸なエアフローコントロールと、ビルドのしやすいデッキデザインで満足度の高い製品でした。
惜しむらくはリキッド漏れの頻発。これさえなければめちゃくちゃいいアイテムだったんですが……。まぁこれは個体差の可能性もありますし、そもそも dot AIO 用のカトマイザーって構造上どうしても多少は滲んでくるものです。もうちょっとビルドの工夫で何とかなればとも思うんですが、そればっかりは今後使っていく中で探っていくしかないもの事実。
少なくとも、適当にビルドしても大丈夫っていう様なシロモノではないことも確か。dot AIO 用のカトマイザーの各社から販売されだしましたが、1 個目に購入するようなものじゃないのかなと思います。
普段から dot AIO を RBA 運用をしている方で、目新しいものが欲しいのであればめっちゃおすすめです。
そんな感じで、漏れること以外はハイスペックな互換カトマイザー、お探しの方はご一考ください。
VAPEWROX さんの商品ページはこちらから。