今回はちょっと久々の RDTA のご紹介です。VANDYVAPE の PYRO RDTA シリーズの最新作ということで、過去作との比較とかやりたかったんですが、残念ながら私は過去作の実機を触ったことがありません。こういうナンバリングものの途中からスタートってちょっとモヤモヤするんですよね。まぁ仕方ないんですが。
ざっくりした所感としては、“ビッグサイズの爆煙機の割に単線でも美味しい”ってところです。昨今の風潮としても爆煙系の新作アトマイザーって結構少ないので、その点含めてみていってもらえればと思います。
【VAPEWORX】さんからご提供いただきました。いつもありがとうございます。
Table of Contents
VANDYVAPE PYRO V4 RDTA
というわけで今回紹介するのが、VANDYVAPE (バンディベイプ) PYRO V4 RDTA (パイロV4 RDTA) 。お値段税込で¥4,400 也。
この PYRO V4 RDTA はその名の通り、PYRO RDTA シリーズの第 4 弾。初代 PYRO RDTA と二代目はサイドエアフローだったんですが、前作にあたる PYRO V3 RDTA からボトムエアフローに変更。さらに今作 PYRO V4 RDTA はエアフロー周りが滅茶苦茶グレードアップしているとのこと。まぁ比較する術がないんですけどね……。
RDTA ってめちゃくちゃ久々レビューするなって気がしてたんですが、よく考えたらちょっと前に Ripley RDTA の紹介してました。時が経つのって早い。
気を取り直して、内容物はこんな感じ。
- PYRO V4 RDTA
- 交換用ガラスチューブ
- イモネジ
- スコンクピン
- 510 ドリップチップアダプター
- コイルカットツール
- + ドライバー
- 六角レンチ
- クオリティチェックカード
- マニュアル
スペックはこんな感じ。
サイズ | 25.5 mm × 37.45 mm |
リキッド容量 | 5 ml |
エアフロー | ボトムエアフロー |
リキッドチャージ | サイドフィル |
ドリップチップ | 810 |
外観
外観です。
結構デカイな……ってのがぱっと見の印象。まぁ直径が 25 mm 以上だし、リキッドキャパシティが 5 ml もあるので仕方ないっちゃ仕方ないんですけどね。にしても最近の爆煙仕様の DL アトマイザーってなんか大型化が進んでいるような気がします。
カラーバリエーションは、“SS” “MATTE BLACK” “FROSTED GREY” “RAINBOW” “GUN METAL” “GOLD” の計 6 色展開。
パーツ点数は、ドリップチップ、トップキャップ、デッキ、ガラスチューブ、ボトムパーツ、コンタクトピンの計 6 点構成。
トップキャップはチャンバー部分と一体成形のタイプ。上部に王冠みたいなモールドとローレットがついています。デッキと凹凸でロックされるような機構は無く、無段階で回り続けるタイプです。
このタイプって最近の DL 系アトマイザーだと結構珍しくなってきてる気がします。直近で紹介した RECURVE V2 RDA とか Hellbeast RDA 等、別体式になっているトップキャップを回してドローを調節するパターンが昨今の主流になっています。
まぁボトムエアフローの RDA / RDTA っていう部類がそもそも少ないだけっていう説はあるんですけどね。RECURVE V2 RDA と Hellbeast RDA の詳しい紹介は下記から。
エアホールはトップキャップのここ。反対側にも同じように穴が空いています。
トップキャップを外した側面のこの穴がリキッドチャージ用の穴です。直接タンクの側面につながっていますが、この穴は通常時にはトップキャップで蓋をされている状態になるので、リキッドが漏れ出す心配は少なそう。
デッキ下部とタンクのボトムパーツにもローレットが彫られています。
底面はこんな感じで O リングがはまっています。
PYRO V4 RDTA はスコンクピンが付属していて BF も対応しているので、スコンク時のリキッドの滲み対策ですね。
デッキ
デッキです。まぁ見るからに独特なエアフロー構造を持ったデュアルコイル前提のデッキ。縦置き型デッキは初代 PYRO RDTA から続く系譜です。コットンホールは口径が大きいので、内径太めのコイルでビルドするのも面白そう。
今回の 1 番のウリが、この特徴的なエアフロー構造。細かいハニカム状の穴がコイルを包み込むように配置されています。ちょっと写真だと見えないんですが、デッキ中央のコットンホール部分にエアホールに伝い漏れしたリキッドをタンクに逃すようの穴も開いてます。
スコンカーで使う際にリキッドが出てくる穴はタンクの天井、ポジティブ側のコンタクトの真下にあります。
ビルド
さてビルドしていきます。
今回はカンタル 24 G の内径 3 mm 、6 巻で0.3 Ωあたりを狙って組んでみます。コイルの足は推奨値の 8 mm でカット。
結構デッキの底に付きそうなくらいの高さですが、推奨値なのでこれが正解です。
コットン通して完成です。そういえば RDTA のコットンワークの簡単なポイントなんですけど、普段よりちょい詰め気味なくらいの量で、コットンの足先をなるだけふわふわにして穴を塞ぐようにすると漏れづらくなります。コットンの長さについては、結構好みが分かれるとこなんですが、個人的にはタンクに浸かる程度までは伸ばした方がちゃんと供給してくれるので好きです。
吸ってみる
では吸っていきます。
先ずはドローチェック。全開の状態だとちょっと抵抗あるけど全然 DL だなって感じ。今回のような単線でのビルドなら半分くらい閉めるといい感じだと思います。
味に関してなんですけど、爆煙系のアトマイザーの割には柔らかいなって印象です。この手のアトマイザーってどうしても揮発量でぶん殴ってくるようなタイプが多いんですけど、意外とリキッドの輪郭というか、風味までしっかり出してくれます。
単線で、なおかつ結構適当にビルドしたのにも関わらず、思ったより美味しく吸えてびっくりしました。このエアフローの構造がいいのか、この手の爆煙系アトマイザーの中でも単線ビルドで戦える方だと思います。
総評
といった感じで、VANDYVAPE の PYRO V4 RDTA をご紹介しました。
いかにもな爆煙向けアトマイザーの割に単線でのビルドでも問題なく美味しく吸え、5 ml もリキッドが入る実は結構すごい RDTA でした。デュアルコイルのアトマイザーっぽくないというか、エアフローの工夫が顕著に生きたアトマイザーです。
欠点はやはりサイズ感。思ってるよりデカイです。正直乗せる MOD を選びます。中心に乗るタイプか、そもそも大きい MOD じゃないとかなりアンバランスな見た目になります。爆煙系のアトマイザーって 24 mm 以上の大型の物が今の主流なので仕方のない話なんですけど、ここらで22 mm 径の爆煙系 DL アトマイザー出ませんかね?
そんなこんなで、単線でも美味しい爆煙系 RDTA 、お探しの方はご一考ください。
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